モデラーさんの作業部屋拝見

タミヤ モンキー125を作ってみよう 初めてのバイク模型編+α 製作編その3

こんばんは。しゅんぱちです。今までの連載では私の自己紹介に始まり、組み立て前の準備や心構え、ゲート処理のコツや、リアブレーキディスクをよりリアルに見せる+αポイントの紹介をしてまいりました。

▼今までの連載記事

プラモデルを作ってみよう!初めてのバイク模型編 序章

タミヤ モンキー125を作ってみよう 初めてのバイク模型編+α 製作編その1

タミヤ モンキー125を作ってみよう 初めてのバイク模型編+α 製作編その2

第三回目の今回は製作編も、いよいよ終盤です!もう一息、頑張っていきましょう!!

1.フロントフォーク他


10と11の項目に入ります。ここはフロント周りのパーツですね。やることは前回から変わりません。丁寧に基本作業を施してください。

 


フロントのブレーキディスクは、前回のリアブレーキディスク同様に外周の穴が塞がっているので開口してみましょう。

 


フロントフォークです。バイク模型を作る上で、外見上このパーツは凄く目立つので塗装前の下地処理は丁寧に行います。

 


ほとんどのバイク模型には画像のような位置にパーティングラインが入っています。色も金属色を使うことが多く、処理を怠るとラインが浮き出て非常に目立つので必ず処理をした方が無難です。

 


製作内ではカンナ削りとヤスリ掛けで処理をしています。

 


フロントのブレーキキャリパーのパーツ(B50)は同色なので、この時点で付けてしまいましょう。

 


ホーンのパーツも付けてしまいます。10と11の項目では、このくらいですね。画像に出ていないパーツもありますが特に言うことは無いので、基本作業をガンガン進めましょう。

 


12の項目は組み立てる内容なので、ここでは特に言う事はありません。B4、B5、B22のパーツの処理作業を忘れずに。

 


13項目はフロントパーツの残りの部分です。メッキパーツやクリアーパーツが出てくるので、注意しながらゲート処理をしてください。

 


ハンドルバーはグリップを取り付ける所と下部の突起部分は接着する部分なのでメッキを除去します。下部は接着後でも一部見えるところがあるので、筆塗りでブラックを塗っておきましょう。

 


10、11、13項目でのフロントパーツの一部です。ここの処理が終わったら、フロントも仮組みしちゃいましょう!

2.そしてバイクになる

フロントも組むと、完全にバイクの形になります。組んだ後は全体が曲がっていないか等、色々とチェックしてみましょう。


ちなみにモンキー125のサイズはこんな感じです。小さいでしょ?(笑)


参考までに、付属のゴム製のシートも付けての撮影。サイドスタンドも可動するので自立します。

 


なおメッキパーツについてですが、取り付けまで使用しないのでそれまで無くさないよう何かにまとめて保管しておきましょう。今回は塗料皿に入れています。

 


14項目は主に配線の取り付け内容になっているので今の段階ではパスします。パスとはいえ、ステップのパーツが出ているので処理を忘れずに。

3.マフラー

15項目はマフラーです。基本的にマフラーはバイク模型にとって一番目立つ部分でもあるので非常に重要なファクターになります。ただ今回のモンキー125の場合は、形状もノーマルで色もシンプルなので特に深く考えなくても大丈夫です。


マフラーの全パーツです。ここでも一体化する所はしてしまいます。


「B25、B26」そして「B20、B21、B24」は、くっ付けて一体化しましょう。


マフラーにもパーティングラインは存在するので処理をします。


突然ですが・・・ここで+αポイント!!です。マフラーの出口の奥行きが少し塞がっているのである程度の深さまでピンバイスで開口しましょう。(ドリル刃1.0㎜)単純な作業ですが、視覚的な効果は絶大です。

 


そして!もう一発の+αポイント!!です。とは言うものの、この作業は絶対にやることではありません。ここでは普段私が施行している、ちょっとした工作をご紹介いたします。

たまに取り付け箇所によっては強度に不安があったりします。もちろんメーカーでは設計段階で強度計算はしているとは思いますが、キットによっては個人的に補強を入れた方がもっと良いかなと感じる時があります。

そういう時、金属線を内部に仕込んで補強しています。使う素材は「洋白線」または「真ちゅう線」というものでサイズも0.1㎜~2.0㎜(注:もっとありますが模型的には2.0㎜までが多用範囲)と豊富。今回は0.5㎜の洋白線を使用して、画像のように仕込みました。

 


受け側となるもう一つのパーツには0.5㎜のドリル刃で開口します。

 


そうすると、画像のように接着剤無しでも収まるくらいカッチリします。「軸打ち」とも言われるこのやり方は仮組みも容易になり、また何かしらパーツが折れてしまった時の補強にも役立ちます。頭の隅にでも覚えておいてください。

 


16項目に移るとマフラーの取り付けになっています。ビス止めが併用されているので仮組みが出来ます。

 


実際に取り付けてみると、画像に記したビスを入れる時メッキパーツを付ける前に先に止めた方が良さそうです。

説明書では全部のパーツが付いてからの作業になっていますが、メッキパーツに引っかかりキズが付きそうな感じがしました。この辺は実際に作る皆様の判断で、取り付け順を考慮してみてください。

 


マフラーを付けると、こんな感じになります。今回フロント部分を外したのは作業し易くするためです。ということで、マフラーの章は以上です。

4.フューエルタンクと「合わせ目消し」

17項目はタンク部分です。そして・・・ここでも+αポイント!!タンクもバイク模型の見どころでも重要な部分の一つです。なので、ここでは「合わせ目消し」という基本作業も覚えてもらいたいと思います。

バイクや車の模型は成型や組み立ての都合上パーツが実物と違う分割で構成される場合がありますが、その実車には無い「分割線」を消そうというのが今回の作業です。今回のモンキー125でもそれはあるのですが、簡単に出来るタンクで試してみましょう!

 


モンキー125のタンクは、このように左右分割のパーツ構成です。お互いのパーツを付けると真ん中に分割線が残りますが、これが「合わせ目」というものです。この線を消すためにまずは「瞬間接着剤」を用意しましょう。


どこかの項目で「接着剤をハミ出さないように」と書きましたが今回の「合わせ目消し」の場合は、画像のようにパーツ同士合わさる面にたっぷり瞬間接着剤を付けて下さい。
その際に手や指に付かないように注意してください!


たっぷり付けると、合わせ目から接着剤がハミ出てしまい通常ならアウトですが今回はこれで良いのです。

ここから更に!!・・・


ブラシを使い、合わせ目の部分に更に上塗りしていきます!この時、瞬間接着剤が乾こうと化学反応を起こすので、あまり顔を近づけないように。目が痛くなります。


塗ってしばらくすると、画像のように乾燥で少しヒケてきます。完全に乾くまで放置します。


完全に乾燥したらスティックタイプのヤスリか金属ヤスリで、盛った分の接着剤の塊を削って平らにしつつ、徐々にタンク形状に沿って全体を馴染ませていきます。

金属ヤスリを使用する場合は、ヤスリの角の部分で削りすぎて凸凹になる場合もあるので注意してください。


大まかにスティックタイプや金属ヤスリで削ったらスポンジ、またはペーパーヤスリを使い表面を仕上げていきます。画像は仕上がった後です。


合わせ目の処理が上手く行ったのかどうかを見るために、グレー色のサーフェイサーを吹きました。画像でお分かり頂けると思いますが、合わせ目が消えていることが確認出来ると思います。これが「合わせ目消し」の工程となります。

パテでも出来るのでは?という意見も聞こえてきそうですが、結論から言えばパテでも消せます。しかし経年で見た場合、パテの場合は時間とともに徐々にヒケてきますので処理した後の凹みが表れてくるのが難点です。瞬間接着剤の場合は、処理後のヒケが無いのでおススメです。

ちなみにサーフェイサーを吹いた後にヤスリ傷がまだ目立つ場合はそのままスポンジヤスリなどで更に処理をして、再度サーフェイサーを吹いて確認。最終的に画像のようにツルツルになればOKです。(この時に使用するヤスリ目は1000番以上です)

なおサーフェイサーについては、後ほど塗装編にてご紹介します。

 


18項目は、タンクの仕上げと取り付けとなっているのでここでは省略します。タンクの章は以上です。

5.ミラーでラスト

さて、いよいよ最後の工程です。

19項目が説明書ではラストになります。塗装前のここでの作業は、とりあえずミラーですね。

 


ミラーステーのパーツの比較画像です。ミラーステーには塗分けの工程があります。

以前にもお話しした通り、そのまま塗装すると乗りが良くないので塗装する部分はメッキを剥がします。

塗装面は面積が小さくヤスリだけでは大変だと思うので、デザインナイフも併用してメッキを削っていきましょう。ここまで来たら慎重に作業を心掛けて、最後の最後に余計な仕事を増やさないように。

 


なお、表はこのようになっています。またゲートが真横に来ているので、特にステーの部分はミラーフィニッシュシートを細切りにしてゲート処理をした部分を被せるように貼れば目立ちません。

 


ミラーの鏡の部分。接着面のメッキを削って、取り付け時まで保管します。

ということで以上、塗装前の下準備作業はこれで終了です。そして次回からは!

 


いよいよ「塗装編」に突入します!

出来るだけ詳細に工程を紹介していきますので次回もお楽しみに!

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石鉢 俊 (しゅんぱち)
プロモデラー。 80年代のガンプラブームを機にプラモデルを作り始める。 90年代からF1とGP500に興味を持ち、そこから車、バイク模型へシフト 模型関連の書物を参考に独学で製作技術を身に着け F1模型コンテストの優勝、ガンプラやバイク模型の各コンテストの入賞を果たす。 2012年F1専門誌にて作例デビュー後、2015年より模型誌「ホビージャパン」で作例を開始。 以後、バイク模型を主に担当する。
石鉢 俊 (しゅんぱち)

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