モデラーさんの作業部屋拝見

タミヤ モンキー125を作ってみよう 初めてのバイク模型編+α 製作編その2

こんばんは。しゅんぱちです。前回はタミヤ モンキー125説明書を順々に追ってゆき、ゲート処理に必要なヤスリの番号を目安とした使い分け、フィニッシングペーパーについてなどゲート処理をメインに解説しました。

タミヤ モンキー125を作ってみよう 初めてのバイク模型編+α 製作編その1

今回は引き続きゲート処理も行いつつ、メッキパーツの処理方法をメインに解説してゆきたいと思います。また初の+αポイント!!としてリアブレーキディスクをより実車らしく加工する方法を解説いたします。最後までお見逃しなく。

1.ビスについて

タミヤ モンキー125 説明書 工程3
説明書の3項目は、前回組んだパーツを組み合わせる内容です。塗装する前に一度、どのような感じになるか仮組みをしてみましょう。仮組みをするとパーツの組付けの手順等を事前に知ることが出来て、塗装後の本組み時のトラブルも防げるのでおススメです。

細かいパーツ類は付けなくても良いので、エンジン本体とフレームだけ組んでいきます。

そしてビスについて少々。説明書に黄色で囲んだ部分があります。これはビスの原寸大のイラストになります。

 

タミヤ モンキー125 説明書 ビスの画像
キットには取り付けビスが同梱されていますがサイズが分からない時は、画像のようにイラストと照らし合わせてみましょう。

小さいビスも入っていますので取扱いに注意して紛失だけは気を付けてください!

2.メッキパーツについて

タミヤ モンキー125 説明書 項目4
続いて4項目を見てみると、ここから更にメッキパーツが複数出てきます。前回のエンジンの項目にもメッキパーツはありましたがこの章で一気に紹介するため、あえて省きました。

 

タミヤ モンキー125 メッキコーティングされたパーツ
バイク模型には大体メッキコーティングされたパーツが入っています。現在はマテリアルも増え、塗装でもメッキ表現が出来るようになりましたが、やはりコーティングされたメッキには光度では敵いません。

私は色々な事情でこのメッキコーティングを、あえて剥離して塗り直す時があります。場合によってはそのまま残すところも。とはいえ詳細を話すとややこしい事になるのでここでは割愛します。

今回の製作編では、このままメッキを生かして組んで行くことにします。

 

タミヤ モンキー125 メッキパーツ アンダーゲート
前回でも紹介した「アンダーゲート」です。一部のパーツには、このような状態でランナーに付いています。

 

タミヤ モンキー125 アンダーゲートがくっついたパーツ
切り取ると画像のようにパーツの横ではなく、下部に残るようになります。アンダーゲートは、この部分の除去を忘れがちになるので注意しましょう。

 

タミヤ モンキー125 一般的なゲートがくっついたパーツ
こちらが一般的なゲートです。形状により接着面や目立たない裏側に付いていることが多いです。

 

タミヤ モンキー125 一般的なゲートがくっついたパーツ 写真2枚目
処理法は前回お話しした普通のパーツと同様ですが、他のメッキ面まで削らないよう慎重に除去しましょう。

 

タミヤ モンキー125 メッキコーティングが剥げてしまったパーツ
パーツによっては横にゲートが来てしまい、画像のようにコーティングごと除去しなければならない場合があります。

これらを直すには方法が二つあります。

 

Mr.カラー スーパーメタリック
一つ目は「リタッチ」する方法。

GSIクレオスから「メッキシルバーNEXT」が発売されています。エアブラシでの塗装で効力を発揮する塗料ですが元から希釈されていて、そのまま筆塗りにも使えるので便利です。塗膜も強く乾燥も早めなのでおススメです。

 

Mr.カラー スーパーメタリックでメッキパーツをリタッチする様子
でも、このリタッチの方法は主にパーツの裏側や目立たない部分で使う方が最適。

というのも、先で少しお話しましたが「コーティングされたモノ」「塗装したモノ」との光度差は明らかでリタッチしても直した部分が目立ってしまうのが難点。

ただ一番簡単な修正方法なので、ここは割り切るしかありません。

 

「メッキシルバーNEXT」をエアブラシで塗装したサンプル品
ちなみに、こちらが「メッキシルバーNEXT」をエアブラシで塗装したサンプル品です。塗装してから5年経過していますが、いまだにこの輝き!コーティング加工されたメッキより光度は落ちるものの、落ち着いた感じに仕上がるので個人的に重宝しています。

ここまで仕上げるには、下地を念入りに作業する必要があります。手間が半端ないので今回は説明を省略しますが、いずれまた機会があれば工程をご紹介したいですね。

 

ハセガワの「ミラーフィニッシュ」シート
もう一つの方法は、ハセガワの「ミラーフィニッシュ」シートです。

素材はメチャメチャ薄く、かつ伸びるので曲面でも難なく貼れてしまいます。(注:引っ張りすぎると破れます)粘着力もありますのでおススメです。

また今回のようなコーティングされたメッキと同じ光度なので、直したところが目立たないのも良いですね。

 

ハセガワの「ミラーフィニッシュ」シート ミラーパーツに使用した様子
例えば画像はウインカーパーツですが、この部分も事情でパーツ表面にゲートがあり、削ることになりました。そこで「ミラーフィニッシュ」シートを削れた部分より少し大きめにカットして貼ります。すると、上図のように修正した部分の境目を目立たずに直すことができました。

あえて難点を言うと、若干の経験が必要というところでしょうか。平面であれば比較的簡単に貼れますが、曲面になった時はシワをなるべく作らないように貼らなければなりません。

こればかりは実際に手を動かさないと身に付かないので、以上の2つの方法からやりやすい方を選んで修正に挑戦してみて下さい。

 

ハセガワの「ミラーフィニッシュ」シート テールランプパーツに使用した様子
なお先ほどのパーツ(テールランプ)のところは、ミラーフィニッシュにて手直しをしています。

ざっくりと工程をご紹介すると、まずコンパスカッターにてパーツより大きめに切るためサイズを大まかに測ります。

 

ハセガワの「ミラーフィニッシュ」シート テールランプパーツに使用した様子 2工程目
コンパスカッターで円状にカットしたミラーフィニッシュです。5円玉のように中心内部もカットすると尚可。

 

ハセガワの「ミラーフィニッシュ」シート テールランプパーツに使用した様子 3工程目
あとは綿棒などで曲面に馴染ませながら少しずつ外側を貼っていき不要な部分はカットします。

気泡が入らないよう、シワが出来ないように・・・

したのですが!

画像では見えませんが少々シワが(汗)
それでもこの完成度!

いやー全体を貼るのは難しいですよ・・・という方は
コーティングが剥がれた周辺のみ貼ってみても良いでしょう。

参考までに。

 

メッキパーツを接着する時は、接着面のメッキをヤスリ等で削り落とす
そしてアドバイス書にも書いていますが、メッキパーツを接着する時は、接着面のメッキをヤスリ等で削り落としましょう。これ大事です。

 

テールランプパーツを接着させる
メッキパーツ同士、接着しても問題ない所は付けてしまいましょう。4項目では画像のテールランプ周辺のパーツを付けても大丈夫です。

 

タミヤ 瞬間接着剤
ここで接着剤について少々。

ちなみにこちらが、私が普段使っている「ブラシ付き瞬間接着剤」です。模型誌で掲載される作例の製作は締め切りと時間との戦いでもあるので少しでも製作時間を短縮すべく、大部分は瞬間接着剤を使用しています。

それで瞬間接着剤に限らずほとんどの種類にはブラシが付いていますが、このブラシのみ使うと特に細かいパーツを接着する時に、必要以上に接着剤が付いてしまいドエライことになるので・・・

 

使用したペーパーマット

ペーパーマットを使用する様子
画像のようなシートや、百均ショップでもある紙皿などを使用し、接着剤を少量落として・・・

 

爪楊枝で瞬間接着剤をつける
爪楊枝で付けると便利です。

3.クリアーパーツについて

タミヤ モンキー125 クリアパーツの写真
4項目にはクリアーパーツも出てきます。クリアーパーツもメッキパーツ同様に少し丁寧に扱う必要があります。

 

タミヤ モンキー125 クリアパーツのゲート処理
前回のゲート処理でもお話ししましたが、切る時は少々ゲート跡を残した状態で切りましょう。

と言うのも、ニッパーで切った時ゲートは押しつぶされた状態になりクリアーパーツの場合、その力がパーツの表面や内部まで波及して白化することがあります。

厄介なのは内部まで白化した時で、こうなった場合は修正が非常に厳しくなるので注意してください。

「しゅんぱちさん、何を言っているのか…分かんないよ」

という方は一度クリアーパーツのランナー(外周の部分)を、ニッパーで「試し切り」してみてください。切った周辺が白くなるはずです。

 

タミヤ モンキー125 クリアパーツを爪楊枝に乗せて作業する様子
話を戻します。小さめのパーツは持ちづらいと思うので、画像のように爪楊枝に両面テープを巻いて、それにパーツを付けた状態で作業する方法もあります。

 

タミヤ モンキー125 クリアパーツを爪楊枝に乗せてデザインナイフでカットしました
あとはデザインナイフ等のカッター系で、少しずつ削るようにカットしていきます。

 

タミヤ モンキー125 クリアパーツを爪楊枝に乗せてデザインナイフで無駄な部分を除去
カッターのみで、このくらい除去が出来れば良いでしょう。画像のテールランプは最終的にクリアーレッドで塗装するので、この程度の傷なら目立たなくなります。

他のヘッドライトカバーやウインカーパーツはそのまま使用するので、なるべくキレイに慎重に除去してください。クリアーパーツは以上です。

 

タミヤ モンキー125 ナンバープレート の押しピン跡、突出している場合はヤスリで削って除去します
4項目の最後、ナンバープレートです。裏面には押しピン跡があります。突出している場合は、ヤスリで削って除去しましょう。逆に凹んで残っている場合はパテや瞬間接着剤を使って埋めます。

とりあえず4項目は以上です。

4.スイングアーム他

タミヤ モンキー125 説明書の5番目、6番目の項目
5と6項目に入ります。バイクの後ろ側の部分ですね。ここはまとめて行きます。

 

タミヤ モンキー125 ここまでの手順で加工したパーツたち
加工済みのパーツを揃えると、点数はこのくらいです。特に難しい所はありませんが強いて言うなら・・・

 

タミヤ モンキー125 スイングアームの3パーツを水平に一体化
スイングアームの3パーツを付けて一体化する時リアタイヤの軸を通す左右の部分が、なるべく水平になっていることですかね。

ここが極端にズレるとタイヤが曲がった状態で固定してしまうので。組む時に注意してください。

 

タミヤ モンキー125 リアブレーキディスク
さあ!ここで初の+αポイント!!ですよ!

こちらの画像は「リアブレーキディスク」ですが
穴のモールドが外周にありますね?
成型上の都合かと思うのですが、塞がっているこの部分に穴を開けます!

実車には穴が開いているのです。

 

タミヤ モンキー125 リアブレーキディスクへピンバイスで穴をあける
ピンバイスで穴を開けてみましょう。ドリル刃のサイズは0.5㎜か0.6㎜でOKです。ちょっとしたディテールアップになりますので挑戦してみて下さい。

ちなみにピンバイスはバイク模型では用途が多いので、持っていれば重宝します。

 

タミヤ モンキー125 リアホイールのはめ込み
この項目のパーツは一通り仮組みが出来ます。慣れないとタイヤのハメ込みで苦労する方もいると思うのでここで一度組んで、コツを掴んでみてはいかがでしょうか。

5と6項目は以上です。

 

タミヤ モンキー125 7番目の項目
7項目はスイングアームと左右のステップの取り付けですが
ここでは左右のステップパーツのゲート処理などの基本作業だけ行います。

ステップパーツは仮組みの時B14とB15のパーツのみ使います。とりあえず、7項目はこれだけです。

5.リアサスペンション

タミヤ モンキー125 8番目と9番目の項目
8と9項目はリアサスペンションとサイドスタンドです。リアサスペンションパーツはメッキコーティングされていてかつ、パーツ横にゲートが来てしまっています。

ですので処理をした後は、先の項目で書いた「リタッチ」か「ミラーフィニッシュシート」のどちらかの方法で修正してください。なお、今回はミラーフィニッシュシートで直しました。

 

タミヤ モンキー125 メッキコーティングパーツを塗装する前の下準備
さてここで初めて、メッキコーティングパーツに塗装作業が入ります。

リアダンパーの部分ですが画像のように塗装指定されている部分のメッキのみ削って剥がし、塗装に備えます。

コーティングの上にそのまま塗ると塗料の食い付きが悪いので、事前に剥がした方が無難です。とりあえずここでは、画像のように処理だけします。

 

タミヤ モンキー125 メッキコーティングパーツ スプリングをはめ込んだ様子
付属の金属製のスプリングを入れて全体を見ます。もしかしたら・・・接着剤無しで組めるかもしれませんね。ハメ込んだだけでもカッチリしています。

 

タミヤ モンキー125 今まで製作したパーツをはめ込む
それでは一通り、ここまでの項目のパーツを付けてみましょう。ビスを閉める時、場所によってキツイかもしれないのでゆっくり、確実に閉めて下さい。

閉め過ぎにも注意!

 

タミヤ モンキー125 サイドスタンドの写真
サイドスタンドも付けます。裏側からビスを通すので少し難儀するかもしれませんが、慌てずに。

 

タミヤ モンキー125 仮組みの様子
付く分のパーツのみで仮組みした状態です。バイクらしくなってきました!このように、一度組むと全体のイメージが湧きやすくなりモチベーションも上がるので仮組みは本当におススメです。

 

タミヤ モンキー125 仮組みの様子 パーツに歪みがないか確認
この状態で一度、後ろ側から確認して、タイヤを含むパーツが真っすぐ付いているかを確認してみて下さい。

画像のような状態であれば問題はありません。ならなかった場合、何処かで間違って組んだ可能性があるので、これを機に見直してください。塗装前なら、まだやり直しは出来ます。

ということで、今回はここまで。ここまでくれば下準備編もいよいよ大詰め。次回は最後の下準備編の紹介になります。次回もとあるパーツの+αポイント!!を紹介します。それではまた次の記事でお会いしましょう。

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石鉢 俊 (しゅんぱち)
プロモデラー。 80年代のガンプラブームを機にプラモデルを作り始める。 90年代からF1とGP500に興味を持ち、そこから車、バイク模型へシフト 模型関連の書物を参考に独学で製作技術を身に着け F1模型コンテストの優勝、ガンプラやバイク模型の各コンテストの入賞を果たす。 2012年F1専門誌にて作例デビュー後、2015年より模型誌「ホビージャパン」で作例を開始。 以後、バイク模型を主に担当する。
石鉢 俊 (しゅんぱち)

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