
先日ご紹介しました栃木県真岡市のお客様からお譲りい頂いたアイテムの中に、2026年7月20日に逝去されました玩具・工業デザイナー 村上克司氏が関わられたアイテムが多数含まれておりましたので、別途ピックアップしてご紹介します。
| 買取金額 | 合計226,230円 (前回記事分も合わせ) ※買取金額は中古相場や在庫の状況、お品物の状態等により変動いたします。 |
| 商品名 | 「ポピー カプセルポピニカ イナズマン ライジンゴー(ライジン号)」「ポピー ポピニカ 激走!ルーベンカイザー バロックセダン」「バンダイ DX超合金 巨獣特捜ジャスピオン ダイレオン」「バンダイ 超合金魂 GX-43 闘将ダイモス ダイモス」等 |
| メーカー | バンダイ、ポピー |
| カテゴリ | ロボットトイ、特撮ヒーロー |
これからテーマーを決めて発売済の玩具を集めたり、逆にコレクションを整理するにあたって手元に残すもののセレクトに悩まれていませんか? 個人的なおすすめは、開発担当者別に集めていく方法です今回ご紹介する村上克司氏も70年代前半よりロボット・ヒーロー作品の玩具開発に携わり、ジャンボマシンダーや超合金などを生み出した人物です。
もともと工業デザイナー志望であったことから、自身も多くのメカニックデザインを担当。現実感のある地に足の着いたメカニックを生み出していきました。氏が直接デザインしたメカやロボはもちろん、氏のアイデアを具現化させたものや氏の薫陶を受けた後進デザイナーの作品群は、おそらく作品や時代を越えて集め甲斐のあるコレクションになると思います。


『ポピー カプセルポピニカ イナズマン ライジンゴー(ライジン号)』

1973年に放送を開始した『イナズマン』『イナズマンF(フラッシュ)』に登場する、主人公イナズマンが乗る車両です。走行形態から飛行形態にチェンジ。フロントに巨大な口を持ち、口中からミサイルを発射したり敵戦闘機をかみ砕くなど派手な活躍を見せました。飛行状態で口の開閉・ミサイル発射を再現した当時のポピニカも好評で、番組の延長に繋がっています。
本アイテムがポピーにおける村上氏の初デザインでした(ただし原案となるデザインあり)。カプセルポピニカは後年ガシャポンで再現されたミニチュアアイテムです。
『ポピー ポピニカ 激走!ルーベンカイザー バロックセダン』

1977年に放送を開始したモータースポーツを題材にしたアニメです。もちろんこの時期のスーパーカーブームの影響が強く、レースマシンのほかに公道用のマシンも登場しました。本作では村上氏はメカデザイン原案として参加。カーデザイナー志望であった本領を発揮し、レースマシン以外にも公道用の車両なども多くデザインしています。

今回お譲りいただいたバロックセダンはいかにも実在しそうなデザインとスペックですよね。しかしそのリアルさが地味な印象になったのか、同時期に展開した同じポピースポンサー作品『アローエンブレムグランプリの鷹』が44話でほぼ1年間放送されたのに対して、ルーベンカイザーは17話で打ち切りとなってしまいました。
『ポピー ポピニカ ウルトラマン80 スペースマミー』

1980年4月放送開始の『ウルトラマン80』に登場する、宇宙空間の飛行も可能な大型母艦です。同時期に展開していた『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの影響も感じられる艦橋付きの大型艦です。
『バンダイ DX超合金 巨獣特捜ジャスピオン ダイレオン』

1985年放送開始のメタルヒーローシリーズ第4作のメインメカです。当時のSF映画のメカニックと並べても遜色のない迫力とリアリティのある宇宙船から、着ぐるみに近い人型プロポーションの巨大ロボットへの変形を見事に再現しています。本作は地球の裏側のブラジルで大ヒットし、同地で日系人が活躍すると「ジャスピオン」の愛称で呼ばれるほど現在も愛されています。

2026年はジャスピオンを演じた黒崎輝氏やメタルヒーローシリーズ第1作『宇宙刑事ギャバン』主演の大葉健二氏(両名は映画『コータローまかりとおる!』でライバルにして親友の間柄で共演)、そして両作品のデザインを手掛けた村上克司氏と、特撮史における偉大な人物が立て続けに旅立ってしまいました。残念です。
『バンダイ 超合金魂 GX-33 スパイダーマン レオパルドン』
『バンダイ 超合金魂 GX-43 闘将ダイモス ダイモス』


共に1978年放送開始作品です。レオパルドンはアメコミヒーローであるスパイダーマンに、変形する巨大ロボットを登場させるという斬新なアレンジ。この等身大ヒーロー+巨大ロボのフォーマットが、翌年の『バトルフィーバーJ』以降の戦隊シリーズの基本スタイルとなりました。


ダイモスは当時流行していた『トラック野郎』の要素を採りこみ、大型トレーラーが巨大ロボに変形します。アニメ本編ではさらに空手アクションと、それまでロボットものでは描かれなかった恋愛要素が盛り込まれました。
村上克司氏について

1970年生まれの自分の幼少時は、まさに村上メカに囲まれていました。氏がデザインワークに関わった特撮・アニメはほとんど観ていましたし、当時自分が買ってもらったおもちゃも、友達の家のおもちゃも多くが氏の手掛けたものでした。もちろんそのことに気付くのは、80年代に入ってアニメ誌などに氏の記事が載るようになって以降ですが。
さらに長じてあのメカもあのロボも氏の仕事だったのかと驚くことも。ただ、80年代はオタクとして若干ひねくれたりもしましたので、氏のメカに微妙に反発した時期もありました。しかし後にムックのインタビューなどで、質感や重量感などプリミティブな魅力にもこだわっていたことを知り、結局感服するのでした。
つい最近までワンフェスで新たなキャラクターのデザイン画や玩具試作を発表するなど、新たな試みと挑戦を続けておられました。職人としてもクリエイターとしても、そしてビジネスマンとしても偉大な人物だtったお考えております。願わくばもうちょっとだけ長生きして新キャラの可能性を見せて欲しかったのですが残念です。今はどうぞゆっくりお休みください。

カートイワークスでは昭和~平成の初期のレトロトイの買取をお待ちしております。超合金・ポピニカなど本体のみ、パーツ欠品な場合でも大歓迎です。また、この時期の玩具を扱った各種ムックも買取いたします。まずはお気軽にご連絡ください!












