ラジコンバッテリーの種類や選び方を徹底解説!安全な扱い方や保管方法

ラジコンを安全に楽しく遊ぶためにはラジコンバッテリーの選び方が重要です。
車両やサーキットについて知識は得ても、ラジコンバッテリーとなると「どの種類が良いのかな?」「安全性の高いものは?」などと疑問も多いのではないでしょうか?
この記事では、ラジコンバッテリーに関する種類や選び方、保管方法までも詳しく分かります。
主流バッテリーの各特徴やコネクターの種類も、ぜひ参考にしてください。
ラジコンバッテリーの基本的な正しい知識を身に付けて、走行パフォーマンスの向上にもつなげましょう。
目次
ラジコンバッテリーの基本スペックを理解しよう

ラジコンを快適に走らせるためには、バッテリーの基本スペックを理解することが欠かせません。
電圧や容量、放電レートといった数値は走行性能に直結するため、初心者でもしっかり押さえておきたいポイントです。
ここでは、電圧(V)・容量(mAh)・放電レート(Cレート)について、基本となる概要を紹介します。
電圧(V)とは?

電圧とは、モーターを動かす「力の強さ」のようなものです。
ラジコンでは電圧が高いほどモーターの回転数が上がるので、スピードや加速が向上します。
バッテリーによって電圧の表記が異なりますが、これはバッテリーの種類によって1セルの電圧が違うためです。
例えばニッケル水素(Ni-MH)とリポ(Li-Po)バッテリーの電圧は、それぞれ以下のようになります。
| 電池の種類 | セルの電圧(V) | 例 |
| ニッケル水素 (Ni-MH) |
1.2V | Ni-MH 6セル → 7.2V |
| リポ (Li-Po) |
3.7V | Li-Po 2セル(2S) → 7.4V Li-Po 3セル(3S) → 11.1V |
同じ車体でも、電圧が高いバッテリーを使うとモーターの回転数が上がって速度が向上しますが、ラジコンの場合には搭載されているアンプやESC(電子スピードコントローラー)によって使用できる電圧は制限されているので、対応している以上の電圧のバッテリーを接続すると最悪アンプやESCが壊れます。
容量(mAh)と走行時間の目安

容量(mAh)は、バッテリーに電気を蓄えられる量になり、車に例えるならガソリンタンクの大きさになります。容量の数値が大きいほど長く走らせることができます。
容量が多いほど長く遊べる事ができますが、容量が増えるほどバッテリー自体も大きくなるため、ラジコン本体によっては載せることが出来ない場合があります。また、容量が増えれば充電や放電の時間も長くなります。
タミヤの完成品や初心者向けのキットに含まれているバッテリーは上の画像にある青い「ニカドバッテリー 7.2V カスタムパック」になりますが、このバッテリーの場合大体10~15分程度走行させることが可能です。
始めての頃はこのニカドバッテリーの場合には「1300~1600mAh」、ニッケル水素やリポの場合には「3000mAh」代の物を選ぶと充電や放電などの管理も含めて扱いやすいと思います。
放電レート(Cレート)の意味

放電レート(C)は、バッテリーが一度にどれだけの電流を流せるかを示す数値です。
ラジコンではこの数値が高い程、瞬間的な加速やトルクが上げることができ、一般的に「パンチ力」があると言われます。(ニッカドバッテリーには放電レートの表記はありません。)
20C → 一般的な走行向け
40C以上 → ブラシレスモーターを搭載したレースやドリフト走行向け
Cレートが高い程瞬間的なパワーが増えますが、その分モーター等の機器に負荷をかけることになります。
また、機器によってはCレートが低いと正常に動作しない場合もあるため、極端に数値が多いものや少ないものを使う場合には注意が必要です。
バッテリータイプ別の特徴と選び方

ラジコンで使われるバッテリーには以下のような種類があり、それぞれ性能や扱い方が異なるため、用途やレベルに合わせて最適なタイプを選ぶことが大切です。
- ニッカド(Ni-Cd)
- ニッケル水素(Ni-MH)
- リポ(Li-Po)
- リチウムフェライト(Li-Fe)
各バッテリータイプの特徴について押さえておきましょう。
ニッカド(Ni-Cd)バッテリー:メリット・デメリット

ニッカド(Ni-Cd)バッテリーは昔から使われている一般的なラジコン用バッテリーで、初心者向けセットに含まれていることも多いです。
メリットはとにかく丈夫で壊れにくい点ですが、一方で容量が少なくて走行時間が短めでもあります。
電池の残量がある状態で充電すると容量が減ってしまうメモリー効果があるので、放電してから充電するのが長持ちさせるコツです。
| メリット | ・とにかく丈夫で壊れにくい ・比較的安価 |
| デメリット | ・容量が少ないので走行時間が短め ・継ぎ足し充電するとメモリー効果が起きやすい (充電容量が少なく認識されてしまう) ・自然放電で保管中でも残量が減っていく |
ニッケル水素(Ni-MH)バッテリー:長寿命とコスパの両立

ニッケル水素(Ni-MH)バッテリーは、構造はニッカドと同じですがニッカドよりも容量が増えたことで走行時間も大幅アップしました。
メモリー効果がほぼなくて扱いやすいです。
価格帯も手頃でコスパが良く、初心者に最適なバッテリーと言えます。
| メリット | ・ニッカドバッテリーの進化版! ・容量が大きく走行時間も長い ・価格帯も手頃で容量と価格のコスパがいい ・環境に優しく、安全性も高い ・メモリー効果が少ない |
| デメリット | ・自然放電で保管中でも残量が減っていく |
リポ(Li-Po)バッテリー:ハイパワーだが取り扱い注意

現在のラジコン会で主流となっているのが、リポ(Li-Po)バッテリーです。
軽くて大容量でパワフル、さらに継ぎ足し充電も可能で、走行性能を重視する中級者~人気があります。
ただし、扱いを謝ると発火の危険があるため、充電・保管に注意が必要です。
| メリット | ・現在の主流バッテリー ・軽くて大容量! ・継ぎ足し充電が可能 ・残量が少なくなってきても最後まで電圧が一定 ・放電レートが高いので瞬間的にパワーが増える ・自然放電がほぼ無い |
| デメリット |
・充電や保管時にかなりの注意が必要 ・過放電に弱い ・間違った方法での充電、衝撃やダメージなどで発火の恐れがある |
・必ず耐火袋(リポバッグ)に入れて保管・持ち運び
・膨らんだリポは絶対に使用しない
・充電は目の届く場所で、耐火バッグの中に入れて行う
・過放電・過充電を避ける
・ぶつけたり落としたり、衝撃に注意
リフェ(Li-Fe)バッテリー:リポの利便性と高い安全性

リチウムフェライト(Li-Fe)バッテリーは、Li-Poより電圧が低く安全性が高いので、安全にラジコンを楽しみたい方に向いています。
継ぎ足し充電も可能で安定していますが、価格はやや高めです。
安全性と扱いやすさを両立したいユーザー向けと言えるでしょう。
| メリット | ・リポ(Li-Po)より電圧が低く安全性が高い ・継ぎ足し充電が可能 ・自己放電が少ない ・寿命が長い |
| デメリット |
・リポ(Li-Po)よりも電圧が低いのでパワーは控えめ ・ESC(電子スピードコントローラー)は対応したものが必要 ・種類が少なく価格が高め |
バッテリーのコネクターの種類

ラジコン用バッテリーには複数のコネクターが存在し、バッテリーとアンプ(ESC)を接続する重要な役割を担っています。
コネクターの種類によって流せる電流や扱いやすさが異なるため、特徴を理解して選ぶことが大切です。
ラジコン用バッテリーの主なコネクターに関して、以下に特徴をまとめました。
タミヤコネクター

タミヤコネクターは歴史が古く、70年代のラジコン黎明期から使われている日本圧着端子製造株式会社(JST)の規格型コネクターです。
許容電流は約15Aで、初心者向けセットにもよく同梱されています。
ディーンズ T型コネクター

ディーンズ T型コネクターは90年代頃から普及し、逆刺ししにくい安全設計の形状です。
通電効率が高く抵抗が低いので、大電流を効率よく流すことが可能なハイパワー向けと言えます。
許容電流は約50Aです。
ヨーロピアンコネクタター

ヨーロピアンコネクターは近年主流になりつつあり、プラグの太さが3種類あります。
ラジコンでは4mmが一般的ですが、太いほど大電流に対応できてハイパワー車やブラシレスモーターに最適です。
製品によっては瞬間的許容電流100Aに耐えるものも見られます。
超重要!充電器の選び方と使い方

バッテリーを安全に長く使うためには、充電器選びが非常に重要です。
対応バッテリーの種類、安全性、機能の有無などを確認し、信頼できる製品を選ぶことがトラブル防止につながります。
オートカット機能付き充電器の利点

充電器には、バッテリーが満充電になると自動で充電を停止してくれるオートカット機能と言う機能があります。
自動で止まってくれるのでバッテリーの過充電を防ぎ、バッテリーの寿命を守ってくれるラジコン用の充電器としては必須の安全機能となります。
もちろん充電器にもよりますが、中にはバッテリーの種類によっても満充電をどうするか自動で判断してくれる物もあり、最初から登録されているバッテリーごとの設定を自動的に判別して表示してくれので、初心者にとっては非常におすすめな機能と言えます。
最近の充電器には普通に搭載されている機能ではありますが、充電器選びの際にはこの機能があるかどうか確認するのをおすすめします。
放電機能でメモリー効果を回避

電池の残量がある状態で充電すると、減っている状態をいっぱいの状態と認識して充電できる容量が減ってしまう事があり、この減少をメモリー効果と呼びます。
特にニッカド(Ni-Cd)バッテリーが、メモリー効果の性質が強いため、数回に1回は完全に放電してからフル充電をするのがおすすめです。
放電機能付きの充電器なら、放電を実施してから充電を実施するモードなどもありますので、充電器選びの際には注視して見て下さい。
安全に充電するための注意点

充電を行う時に充電器の充電設定を間違えると、バッテリーが破損し、最悪発火する危険性もあります。充電を行う際には必ず説明書を読んで設定について学んでから行うようにしましょう。
・充電器は国内メーカー又は国内サポートのある物を選ぶ
・異様に安い充電器は避ける
・使う前に説明書を必ず読み、設定を正しく行う
・不安な場合はユーザー評価の高い製品を選ぶ
各タイプの寿命管理と保管方法

バッテリーは使ったらそのまま放置せず、種類ごとに適切なメンテナンスと保管を行うことで寿命が大きく伸びます。
各バッテリーの種類別の保管方法や注意点、寿命のサインなどを知っておくことが重要です。
ニッカドバッテリー(Ni-Cd)の放電メンテナンス

ニッカドバッテリーは、完全放電が必要であることが大きな特徴です。
接続しているラジコンが動かなくなるまで使用したり、充電器の放電機能を使用して完全に放電してから充電することでメモリー効果を防いだり、バッテリー自体の寿命を伸ばすことができます。
すぐに電圧が落ちたり発熱が増えたりするのはバッテリーの寿命であり、交換サインです。
・充電は使い切ってから
・使用後はフル充電してから保管する
・長期保管は2〜3ヶ月に1度充電して状態を維持
・熱に弱い性質を持つので、直射日光や夏場の車内保管は避ける
ニッケル水素バッテリー(Ni-MH)は放電不要?

ニッケル水素バッテリーはニッカドと似ていますが、メモリー効果はほぼ無く、基本的に放電は不要です。
長期保管前に軽く充電しておきます。
特徴として、高温劣化しやすいので保管温度に気を付けて、夏場の車内に置きっぱなしなどは要注意です。
リポバッテリーの保管と処分方法

現在ラジコンバッテリーの中でも一番使っているユーザーが多いリポバッテリーですが、保管や処分方法をひとつ間違えると発火の危険があるので注意が必要です。
・過放電に注意
→1セル3.0V以下になると性能の低下や最悪発火のリスクも。
・保管時は「ストレージ電圧(約3.7〜3.85V/セル)」に調整して保管
→ストレージ機能付きの充電器を使うと簡単です。
・膨張したリポは絶対に使用禁止
→膨張は劣化のサイン。発火や破裂の恐れがあるので取扱い要注意。
・充電は目を離さず、耐火バッグの中で行う
→何があるかわからないので充電は目の届く場所でやりましょう。
・ゴミ箱にポイは絶対ダメ!処分は自治体の指示に従う
→バッテリーは家電量販店や自治体の回収に出しましょう。地域によって異なるので回収してもらえるか調べてみましょう。
以下に改めて、各バッテリー事の放電ポイント・保管方法・寿命のサインなどについてまとめてみました。
| 放電ポイント | 保管方法 | 寿命のサイン | |
| ニッカド (Ni-Cd) |
完全放電が必要 | フル充電して保管 | ・すぐに電圧が落ちる ・発熱が増える |
| ニッケル水素 (Ni-MH) |
完全放電不要 | 半分~フル充電 | ・走行時間が短くなる ・発熱が増える |
| リポ (Li-Po) |
放電のし過ぎはNG | 3.8Vの保管電圧がベスト。充電や保管は耐火バッグに入れて。 | ・バッテリーが膨らむ ・セルごとの電圧差が大きくなる ・外装が柔らかくなる ・発熱が増える |
ラジコンバッテリーを知って楽しいラジコンライフを

ラジコンバッテリーは種類やスペックによって性能や扱い方が大きく異なります。
正しい知識を持つことで、安全に長く使えるだけでなく、走行性能も大きく向上します。
初心者のうちは安全性の高いバッテリーと信頼できる充電器を選び、説明書をよく読みながら丁寧に扱うことが大切です。
この記事では、ラジコンバッテリーの種類や選び方、安全な使い方を詳しく紹介していますので、ぜひ参考にして、楽しく安全にラジコンライフを楽しんでください。


