静岡県のお客様から、1950年代~70年代のミニカーや車系の玩具を多数お譲りいただきました。今回はお譲りいただいた中から、1950~60年代に隆盛を迎えた、ブリキ製トイをピックアップしてご紹介します。カートイワークスをご利用いただきありがとうございます!
パレットにして7枚、総アイテム数が約3000アイテムという大量のコレクション品を買取させて頂きました!
買取金額 | 合計1,260,000円 2024夏の買取キャンペーン20%アップ適用済 ※買取金額は中古相場や在庫の状況、お品物の状態等により変動いたします。 |
商品名 | トミカ、各社ミニカー、プラモデル、ラジコンカー、スロットカー、ブリキのミニカー等 |
メーカー | - |
シリーズ | - |
カテゴリ | ミニカー、自動車プラモデル、ラジコンカー/RCカー、スロットカー |
付属品 | - |
もともとブリキは鉄板の表面に錫(すず)をコーティングすることで腐食しにくくしたもので、缶詰などに用いられていました。そのブリキを加工した玩具の発祥は19世紀のドイツと言われています。日本では明治初期、ランプ式の街灯などが普及しはじめたのに伴い、燃料のブリキ製石油缶を再利用するために玩具へ加工しなおしたのが始まりです。以後長期にわたって再生ブリキが玩具の素材となっていました。
日本のブリキ玩具製造の最盛期は1950年代から60年代にかけて、戦後の日本で使用できる素材といえば廃品となったブリキ缶くらいでした。日本人のもともとの器用さで、海外製品とは段違いに細かい造形やギミックのブリキ玩具が多数生産されます。それらのほとんどがアメリカを中心とした海外に輸出され、外貨を稼ぐ手段となったのです。今回お譲りいただいたアイテムをご覧になってもわかるとおり、どのアイテムもアメリカの雑誌などから飛び出たような洋風の車両ばかりですが、ほとんどすべてが「MADE IN JAPAN」製品なのです。
タンクローリー、カーキャリアほか大型ビークル
アメリカ大陸の広大な大地を走り抜けるトレーラートラック各種です。国土の狭い日本では普及しなかったボンネット方式のキャブなど、非常にアメリカっぽいですよね。サイドハッチなど外観は細かい部分も再現されているのに対し、運転席内などは再現されていません。このへんは当時そういうスタイルが主流だったのかもしれませんが、おそらく参考にしたのが海外の雑誌の広告ページなどだったのではないでしょうか。現在のようにイメージ検索で資料が手に入るような時代ではありませんので、場合によって1枚・1アングルの写真から作っていたのかもしれません。
タンクローリー
アメリカ人にとっては都市間をつなぐ道路に点在するガソリンスタンドは、オアシスでもありました。そのスタンドに命を注ぐタンクローリーも、旅を象徴する憧憬に近いのかもしれませんね。エッソやモービルといったメーカーロゴのプリントが詳細に再現されています。
カーキャリア
今回のお客様のコレクションはカーキャリアが多数ございました。カーキャリアは付属する同スケールの一般車両の積み下ろし遊びが魅力です。昭和後期のロボットものや特撮ものの発進遊び・基地遊びに通じる楽しみがあったのではないでしょうか。
タイヤが設置する部分に切り欠きやへこみが設けられて車両を固定しています。
スポーツカー・トラック
大型車両とあわせて、普通車サイズのブリキミニカーも多数お譲りいただいております。塗装やペイント、造形が細かいものほど新しい時代(1960年代?)のものと思われます。
玩具の安全基準を満たしていることを示すSTマーク付きのアイテムも現れました
鉄板の厚さ(恐らく薄いものほどケガをしやすい)や「一宏工業」などのメーカー名も、モールドやシールで表記されるようになります。おそらくクレーム対応が求められるようになっていったのではないでしょうか。しかしその安全性を重視するあまり、やがてプラスチック素材にとってかわられていきます。
スポーツカーの多くはポルシェやビュイックなど、海外の車がモチーフが多かったようです。
実車が1967年に発売されたトヨタ2000GTのブリキミニカーです。非常に高い再現度ですね。ブリキトイの末期ともいえる時期で、技術の熟成も極まっていたのもあるでしょう。さらにもしかしたら純正の国産スポーツカーであることに対する、ブリキ職人の思い入れもあったのかもしれません。
イチコー メルセデスベンツ
パッケージ付きでお譲りいただいたイチコー製のメルセデスベンツ300SEです。上に搭乗できることがセールスポイントとなっていました。
パッケージ入りだったこともあり、よいコンディションでお譲りいただいております。ありがとうございました。
次回は同じお客様よりお譲りいただきました、1960年代~70年代のダイキャストミニカーをご紹介します!
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